2013年05月27日(月)
Good Morning Akamine [Weekly Akamine]
皐月第四週(21/52週)
2013年5月20日(月) 丙戌
【バンカーズストライプのポーラスーツ】
Poral Suit of Bankers' Stripe
2013年5月21日(火) 丁亥
【アイリッシュリネンの6ボタン カーキスーツ】
6 Button Suit of Khaki Irish Linen
2013年5月22日(水) 戊子
【アイリッシュリネンのジャケット】
Irish Linen Jacket
2013年5月23日(木) 己丑
【ホワイトスタイル】
White Style
2013年5月24日(金) 庚寅
【バンカーズストライプ グレイのトロピカルスーツ】
Grey Tropical Suit, Bankers' Stripe
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朝日新聞be on Saturday " 赤峰幸生の男の流儀 『緩みがちな時代に』 2013年5月25日(土)掲載" [朝日新聞掲載記事]
再び「クールビズ」の季節がやって来ました。提唱者である自民党政権に戻ったこの夏は、ますます服装の簡略化が進むのでしょうか? 地球環境を大切にするという理念はもっともなのですが、これ以上、日本の男たちはだらしなくなってはいけないと私は思っています。
日本人の価値観の軸には古来、「規律」があり、職場での服装には、規律を守る役割があります。まずは「タイドアップ」、これが基本のキです。
どこかで自分の気持ちを引き締める服装でなければ会う人の印象を損ねることもあり、ゆくゆくは自分の不利益につながるようにも思います。はやりの「加圧トレーニング」ではありませんが、自分に「圧」をかけなければ底なしに緩んでいってしまいませんか。
また、リラックスを求める風潮から、ニット(編み物)がブームになっていますが、これにも懐疑的な態度を失わないで頂きたい。ニットは確かに心地よいのですが、いずれ緩みます。伸びきった時に無様です。
張りのある織物で作られた布帛のシャツを大切にして頂きたい。春夏にこそ最高に気持ちがいい素材はたくさんあります。特に糸のヨリの強いポイル地や麻はイチ押しです。
昨年は「クールビズ商戦」で多くのアパレルが不振でした。多くの消費者が、「公の場」を考えた証でしょうか。スーツを着ない時代に向かっているからこそ、キリリと自分を引き締めていくのが粋ですね!
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※朝日新聞社に無断で転載することを禁止します。
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2013年05月21日(火)
Good Morning Akamine [Weekly Akamine]
皐月第三週(20/52週)
2013年5月14日(火) 庚辰
【シングルブレスト・ピークドラペル・ヘビーウェイトリネンジャケット】
Single-Breasted Jacket with Peaked Lapel, Heavy-Weighted Linen
2013年5月15日(水) 辛巳
【パルスタリーノにタイを合わせて】
Valstarino with Tie
2013年5月16日(木) 壬午
【ARLスーツ、100%キッドモヘアのロイヤルブルー】
ARL Suit of 100% Kid Mohair, Royal Blue
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2013年05月16日(木)
Good Morning Akamine [Weekly Akamine]
皐月第弐週(19/52週)
2013年5月7日(火) 癸酉
【リネンのヘリンボーンジャケット】
Linen Jacket of Herringbone
2013年5月8日(水) 甲戌
【Akamine Royal Line トニックの6つボタンスーツ】
Six-Button Suit of Akamine Royal Line
2013年5月9日(木) 乙亥
【アイリッシュリネンの6つボタンスーツ】
Six-Button Suit of Irish Linen
2013年5月10日(金) 丙子
【バンカーズストライプの6つボタンスーツ】
Six-Button Suit of Bankers' Stripe
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2013年05月14日(火)
朝日新聞be on Saturday "『赤峰幸生の男の流儀 『流行の源流を訪ねて』 2013年5月11日(土)掲載" [朝日新聞掲載記事]
「ファッションの流行は、いったいどこから生まれてくるのか」と不思議に思ったことはありませんか? もちろん、各地のデザイナーが新しい服を作るわけですが、実は材料を調達する生地の展示会こそがトレンドの源流と言えるでしょう。
特に欧州では服地メーカーが潮流を踏まえて各自のコレクションを発表し、トレンドを支配しています。年に2回、パリ郊外で開かれる「プルミエール・ビジョン」は代表的な国際見本市。日本ではアパレル企業がメーカーに生地を特注することがありますが、海外ではメーカーが主導的立場のようです。
私のように、服を作って生きている者にとって、展示会は真剣勝負の場。パリでも朝は奮発してタクシーで会場入りし、車中では目を閉じて集中力を高めます。700社以上がブースを連ねる広い会場を歩き回って、次々に指で生地の感触を確かめていきます。はさみを持参して、「これは」と思う生地は分けてもらうようにしています。
ここのところ、服地の大潮流は「クラシック」です。目詰まり感のある、しっかりとした素材が重要視され、チェックや千鳥格子など、伝統的な柄が人気になっています。ただ、こうした伝統的なものをそのまま出すだけではなく、モダンなしつらえを各社が競います。
例えば重いツイードを軽く、春夏向けにもアレンジしてしまう。最近では「だまし絵」のような商品も目に付くようになりました。普通なら織りで表現する柄を、プリント加工にしてしまうのです。現代的な着心地と低価格を兼ね備えた素材です。
私が目指す「クラシックの追求」とは違う方向ですが、新しいものがなければファッションは面白くない。新発見が生地展を訪ねる楽しみでもあります。
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*朝日新聞社に無断で転載することを禁止します。
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2013年05月09日(木)
MEN'S EX 2013年6月号 赤峰幸生の「服育のすゝめ」 vol. 6 [MEN'S EX 掲載記事]
季節の装いを知る そのB
海が似合う夏の装い
夏のリゾートといえば海。葉山、沖縄、バリ島も良いですが、何度も足を運んでいるのはイタリアのビーチリゾートです。シチリアのタオルミーナ、エオリエ諸島のリパリ島、フィレンツェから程近いフォルティ・ディ・マルミも想い出深く、ナポリの南はアマルフィ、ポジターノもまた趣を異にします。
サルディーニャ島のオルビア空港から、北部のポルトチェルボまではタクシーで小一時間。高級ブティックが軒を連ねるこの街は、ヨーロッパの富裕層が集う高級リゾート地です。私が訪れたときは50ccバイクが免許なしで乗れる時代でした。レンタルバイクで畦道を飛ばすと、やがて真っ白な砂浜に出ます。砂浜に寝転んでコスタズメラルダ(エメラルド海岸)を眺めていると、どこからかオペラを歌う声が聞こえてきたそのシーンは、涙が出るほどに美しい光景でした。
そんな私にとって、夏の装いとは海の装い。今回は、粋な男の海の装いについてお話したいと思います。
私が粋な海の装いに憧れるようになったのは、映画「太陽がいっぱい」を観てからです。主演のアラン・ドロンも良いですが、素肌にレザーのジャケットを羽織った不良役のモーリス・ロネもカッコ良かった。もうひとつ「太陽の下の18歳」は、イスキア島の海辺を舞台にしたイタリアの青春映画。長身のカトリーヌ・スパークの見事な肢体も見どころですが、登場人物が色とりどりのラコステのポロシャツを着ていたり、ベージュのコットンスーツを纏っていたり、これぞ夏の装いと焼き付いています。
太陽・海・波飛沫が赤峰流、夏の三原色
サルディーニャの海はエメラルド、イスキアはコバルトブルー。その砂浜に打ち寄せる波飛沫は真っ白で、波打ち際から沖までブルーグラデーションが様々に変化します。そして空を見上げれば、太陽はオレンジがかった赤。これらの光景からインスパイアされた、海の青、波の白、太陽の赤。これが私にとって、夏の装いの三大要素になっています。タイドアップした装いからリゾートスタイルまで、夏の服装には大抵この3色を盛り込んでいます。具体例として、ビーチサイドのデッキチェアで寛ぐときの装いをひとつ考えてみました。まずジャケットはコットン地のブルー。同じ青系でも、夏は冬よりトーンの明るいものを選ぶのが定石です。これに打ち込みの良いドリルクロスのグルカショーツを合わせ、インナーはラコステの赤の鹿の子ポロ。ボタンは二つとも開けて、襟は立てないのがこの場合エレガントです。そして、足元は白のエスパドリーユ。胸元にはチーフも忘れずに。海辺だからといってだらしない格好はせず、あくまでもドレスマインドで装うのが粋な男というものです。
着こなしの幅が広がる冬も良いですが、夏は太陽の光と風を思い切り楽しめる絶好の季節。じりじり焼ける太陽、そよぐ風、打ち寄せる波を肌で感じつつ、夏ならではの色と素材の装いで自然と一体になる。私にとって最高のひとときです。
Posted by インコントロ STAFF at 13時51分 Permalink コメント ( 0 )
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