2013年03月04日(月)
朝日新聞be on Saturday "『赤峰幸生の男の流儀 『ポケットチーフの効用』 2013年3月2日(土)掲載" [朝日新聞掲載記事]
クールビズの季節でもないのに、ネクタイをしない男性が増えました。しかし、ネクタイをせずにスーツスタイルを完成させられるのは相当な上級者。ビシッとネクタイをしなければカッコよくありません! と強く申し上げたい。
ネクタイを第1のアクセントとすれば、第2は胸に挿すポケットチーフ。最近は増えてきたものの、なお大多数の男性が気恥ずかしさからか、敬遠しているようです。毎日の装いに欠かしたことがない私からすれば、「クリープを入れないコーヒー」のようなもので、いま一つ物足りない。「作業着」としてスーツを着る感覚を捨て、オフィシャルな場に向かうドレスアップと心得たいものです。
チーフは何も難しいことではありません。四角にたたんで「TVホールド」、中央をつまんで丸め、ふんわりした側を見せる「パフト」や逆に角を花びらのように見せる「クラッシュト」で一丁上がりです。欧州ではチーフで鼻をかみ、ポケットに突っ込む男性も見かけます。男は「無造作」がいい。
素材は綿100%、色は白が基本。明るい色が入ることで全体を引き立たせ、胸にボリュームのない人は着こなしに立体感が作れます。ポケットからのぞかせる分量は控えめでいきましょう。
さらにシルクのプリント柄に進むもよし、夏なら麻が粋ですね。色を加えるなら、ネクタイよりも、スーツの色に合わせた濃淡で考えた方が簡単です。
高いものでなくていいので、半ダースほど買って、どんどん楽しんでみてはいかがでしょう。もともとチーフを挿すことを前提にスーツはデザインされているのですから、それなしでは何とも寂しいと思えてくるはずです。
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*朝日新聞社に無断で転載することを禁止します。
Posted by インコントロ STAFF at 16時33分 コメント ( 1 )
コメント
こんにちは。いつも楽しく拝見しています。
私は岡山県でサラリーマンとして働いています。私も毎日、白い綿100%のチーフを挿して仕事に行っていますよ!いつもハンカチとして使っています。
まだ30代後半の若造ですが、赤峰さんのような装いができるように精進していきたいと思っています。ブログ楽しみにしていますので、これからも頑張ってください。