AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2006年09月24日(日)

OCEANS 11月号 連載#8 [OCEANS掲載記事]

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King of Elegance

マエストロ赤峰の
「粋がわかれば、すべてがわかる」


 
マエストロ赤峰さんのアルスターコートのこなし方

フィレンツェのリベラーノ&リベラーノで10年ほど前に仕立てたアルスターコートは、スコットランド・コロンビー社製のカシミアを使用。ツイードジャケット、ラウンドカラーのシャツ、ブラウンウールのタイ、グレーフレンネルのパンツ、ブラウンスウェードのシューズを合わせ、粋なこなしを実践している。

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アルスターコートの「粋」

秋冬の粋を語るには、コートを取り上げないわけにはいかないだろう。まずモデルではトレンチコートや(注1)バルカラーコート、そして(注2)ダッフルコート、Pコートについて。私はこれらの普遍的なモデルを好む。ただしかし、もともと、ミリタリーや作業着として生まれ、後にファッションに転じたコートであるために、いささかドレスマインドに欠ける。もちろん、それが持ち味なのだから、粋にこなせるかどうかはTPO次第となる。(注3)チェスターフィールドコートもいい。これは昼夜兼用の正装用コートであるから、ドレスアップしたフォーマルシーンにふさわしい。私が好むコートのひとつである。けれども、日常のシーンで着るにはドレッシーすぎて、応用度に欠けるところがある。
 少々、前口上が長くなったが、こうしてコートを俯瞰し、もしも1着だけコートを選ぶとするならば、私の場合、アルスターコートに辿り着く。この名はあまり聞き慣れないかもしれないが、いわゆるオーバーコートの典型。ラペル幅が広く、ハイウエストで丈は膝下程度、腰ベルトもしくは背バンド付きで、ダブルブレストの6つもしくは8つボタン、そして折り返しのある袖口が特徴に挙げられる。セミフォーマルのポジショニングであり、“ドレス・スポルティーボ”といった感覚でこなすのが好きである。ドレスに振っても、スポーティに振っても、立ち姿が実にエレガント。つまり、魅力は着こなしの幅が広いことだ。カラーは(注4)キャメルがいい。ネイビーやグレーよりも上品にこなせて、アルスターコートの持ち味が引き出される。素材はヘビーウェイトのウールが一般的ではあるが、(注5)カシミアであれば、より品のよさが際立つ。
 アルスターコートは、日本でも昭和初期に紳士が好んで着ていた。外套(がいとう)という呼び方がしっくりとくる。私は西洋の服飾を何でも賞賛し、彼らの真似をしようとは思わない。ただし、歴史的背景は大切にしたいと思っている。服飾の歴史が浅い我々日本人は、基本を知って、それから応用するべきだと思っている。あの(注6)白洲次郎が、サヴィルロウで仕立てたスーツを着ても、日本人のマインドを表していたように。アルスターコートの粋なこなし方も、然りだ。

(注1) 「バルカラーコート」
着脱が楽な、ラグランスリープ(襟ぐりから袖下にかけて斜めの切り替え線の入った袖)が特徴。日本では、ステンカラーコートとも呼ばれている。


(注2) 「ダッフルコート」
別名、モンゴメリーコート。モンゴメリーという英国軍人の名に由来。イタリアでもモンゴメリーといえば、ダッフルのことを指す。


(注3) 「チェスターフィールドコート」
本来は黒か濃紺で、上襟のベルベットが特徴だが、最近では襟付きの比翼仕立てのコート全般の呼称として使用されている。


(注4) 「キャメル」
ここでは色のこと。キャメルヘアと言えばラクダ毛のこと。とても上等でキャメルヘアのコートはエレガントの極みとされる。


(注5) 「カシミア」
赤峰氏のアルスターコートは、キャメルカラーのカシミア製。162ページからのデニムにカシミアを合わせる特集もご参考に。


(注5) 「白洲次郎」
ご存知、日本における粋を極めようとした第一人者。英国のスーツの聖地、サヴィルロウでスーツを仕立てていたことは、つとに有名な逸話である。

 
 

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コートの羽織り方にも粋な作法があるんです

右上■その1.コートのポケットではなく、ボタンを留めずにパンツのポケットに直接手を入れる。
左上■その2.袖を通さずに、肩掛けにする。
右下■その3.片方の肩だけに引っ掛けるetc.
あくまで、さりげなく。これらに共通するのは、「自然な立ち居振る舞いに見える」ことで、これ見よがしなのはいけない。胸ポケットにチーフを挿すのは○でも、グローブを入れるのは×、との弁も頂戴いたしました。

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赤峰氏所有の「MAN'S FASHION」誌から。
イラストのアルスターコートは、アルスターのデザインが生まれた当時にほぼ忠実。そして、それがほぼ変わらず、今に受け継がれていることがわかります。

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このスクラップブックは、赤峰氏が高校生の頃にアイテム別にさまざまな粋な着こなしを切り抜いて集めていたもの(驚き!!)。その中から、アルスターコートを着ているクラーク・ゲーブルを発見。まさに粋な立ち居振る舞い。

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アルスターコートは、別名でブリティッシュ・ウォーマー、またはポロ・コートとも呼ばれます。
そして、こちらは1970年、ブリオーニ的、つまり、イタリア的に解釈されたもの。

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今月の赤峰ワードローブ [OCEANS掲載記事]

ヴィンテージのC.P.O.アウターシャツ

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蔵出しアイテムとして紹介するのは、'60年代のアメリカ軍のC.P.O.(Chief Petty Officerの略で「下士官」の意)と呼ばれるスポーティなシャツジャケット。4年ほど前にパリのヴィンテージショップで見つけて購入。そのコンディションのよさに驚いたそう。圧縮ウールの質感や赤の発色が今のモノにはないクオリティ、とは赤峰氏の弁。流行を追いかけず、服の生まれた背景を大切にしている氏の審美眼にかなった一品。

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2006年09月22日(金)

繊研新聞に掲載されました [繊研新聞掲載記事]

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業界紙 最大手「繊研新聞」9月22日付で掲載されました。
男の服の流儀(プリンシパル)とは何か、メンズ業界に向けての提言です。
是非ご一読下さい。

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2006年09月06日(水)

MEN'S EX 10月号 菊池武夫と赤峰幸生の Be Buffalo Forever! vol.5 [MEN'S EX 掲載記事]

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菊池武夫さんと赤峰幸生さん。
ファッション界の2人の巨匠が毎回テーマをひとつ決め、それに基づいてファッションを披露し語り合う、夢の対談連載。

「今月のテーマ」
レザーのブルゾンを自分流に着る

今回のテーマはレザーのブルゾン。お二人ともご自身のブランドの1着を纏ってご登場いただきました。撮影の舞台は、白金台にあるシニョール赤峰のオフィス「インコントロ」。そこにある膨大な資料に目を通しながら、話は大いに盛り上がりました。

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■(写真右)赤峰幸生氏
・リヴェラーノ&リヴェラーノのバスケット織りシャツ
・元町ボビーの'50年代後半製バスケット織りウールタイ
・'60年代のアルパカ製Vネックニット
・8年前に手掛けたY.アカミネのスエードブルゾン
・リヴェラーノ&リヴェラーノのグレイフランネルパンツ
・ジョージ クレバリーの外羽根スエードのセミブローグ

■(写真左)菊池武夫氏
・クールのホンブルグハット
・ルイ・ヴィトンのシルクストール
・40カラッツ&525のハラコジャケット
・タケオ キクチのウールパンツ
・グリップファーストの英国製ブーツ


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今回の撮影の舞台となったのは、赤峰さんのオフィス「インコントロ」。
さすがというか、ここは図書館さながらの資料の山。写真集とか昔の貴重な洋書に目を通しながら、「これはカッコいい」、「ああ、懐かしい」といった感じでいつものごとく脱線していきました(笑)。

■着こなしのベースはアメリカでなくてヨーロッパ
ME  今回のテーマはレザーです。なんとなくのイメージで、菊池さんは黒の表革で、赤峰さんは茶のスエードかなって想像しいてたのですが・・・・・・。
赤峰  スエードのブルゾンは、Y.アカミネのコレクションを始めた12年前からブランドの顔としてやっていますからね。昔から1年を通して着ているアイテムで、(注1)ジャン・コクトーが好んで着ていたように、中にドレスシャツを合わせてサラリと羽織るのが、僕の定番の着こなしです。レザーに限っていえば、イタリアのイメージはあまりなくて、思い浮かぶのはフレンチのシックな着こなしなんです。例えば、「太陽がいっぱい」で(注2)モーリス・ロネが素肌に着ていたレザーがカッコいいなって。夏にレザーを着るってことが、当時凄く新鮮に思えたんです。菊池さんがレザーと聞いて最初に思い浮かぶのは何ですか?
菊池  僕の場合、ライダースジャケットですね。バイクに乗っているわけではないんですけど、あのカタチが昔から大好きで、コレクションをやると、いつも発表していたんです。黒の表革の厚いやつ。脱いでもカタチが崩れないようなガチっとしているタイプのね。本当はそっちを着ようかなと思ったんですけど、サイズが小さくなってしまってちょうどいいのがなくて(笑)。
赤峰  ライダースってどっちかっていうと不良系のイメージですよね。当然みんなバイクが好きでしょうから、イギリスだったらトライアンフで、イタリアだったらモトグッチだったりドゥカティになるわけですけど、確かに彼らのスタイルって、もの凄くカッコいいですよね。
菊池  個人的にはブリティッシュの雰囲気が好きなんです。細身の人が猫背で着ているってイメージがある(笑)。とかいいつつも、実はレザーはそんなに着ないんです。ライダースは好きで作ってはいるんだけど、自分ではそんなに着ませんし。
赤峰  それは意外ですね。
菊池  ただ、最近変わった素材を見るとついつい欲しくなってしまうんです。不思議なテクスチャーの感覚に惹かれてしまうっていうか、素材を先に好きになって、デザインは後から考えることが多々あります。最近では、40カラッツ&525でトナカイのスエードを使ってテーラードのジャケットを作ったんですけど、それは気に入って結構着ていました。
赤峰  今日着てらっしゃるのはハラコですよね。それもまた、独特の雰囲気がありますよね。
菊池  インパクトあるでしょう。40カラッツ&525の(注3)秋冬の新作で、今季レザーは2つ手掛けていて、これはそのうちの1つです。今は歳とったからいいんですけど、こういうイカれた感じのを自分で着るようになったのって最近になってからなんです。これは素材が気に入ってるんですけど、モード系になりすぎてしまうと落ち着かないっていうか。着るとなると別の話だったんですよね。やっぱり自分で着るのは、しなやかなほうが好きでして(笑)。

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赤峰さんが着用しているのは、ダンヒルの'40年代製レザーコート。
菊池さんが手にしているのは、ハーレーのレザーのショートパンツ。
お互いの品を見ながら盛り上がっていました。

■着てカラダに馴染んでこそ自分のものになっていく
赤峰  菊池さん、これ見てください。ダンヒルの昔のレーシングカー用のレザーコートです。
菊池  ダンヒルですか、今は(注4)ニック・アシュレイが手掛けていますよね。それにしてもこの服は凄いなぁ。いつ頃のやつですか?
赤峰  1940年代くらいのものです。当時の紳士はこれを着てゴーグルをして、レースに出てたりしていたわけです。風に負けないヘビーな革を使っていて、肩の狭さといいウエストの絞りの感じといい、この時代の洋服って感じです。袖が前に振ってあるから腕を前に出しているとラクなんですけどね。こういうマインドのコート、個人的には大好きです。
菊池  ヴィンテージの使い込んだ味がいいですね。
赤峰  革製品って着込まないと、自分に馴染んでこないですよね。馴染んでるのがカッコよくて、新しいうちはしっくりこないんです。ずっと着ていると、これは着ている本人だけの感覚なんですけど、このへんで自分の感じになってきたなっていうのが感覚的に分かるんですよね。
菊池  本当、そのとおりです。革に関しては、日常的に着ているものでないと落ち着きません。今日僕が着ているのは秋冬の新作ですから、自分の中ではまだ正直違和感があります。そう考えると、赤峰さんのは着込んであるし、板についていますね。
赤峰  このへんのバリエーションは作り尽くしましたから(笑)。1年中しまわずに、夏でも半袖の上にも着ています。クルマの中に置きっぱなしにして着られるし、レザージャケットということで、ある程度オフィシャルなところでも通せてしまう利便性もありますし、もうずっと愛用しています。
菊池  僕は逆に冬しか着ないんです。赤峰さんが着てらっしゃるようなのは持っていなくて、覚えているところでは黒の表革のテーラードジャケットを、'80年代になりますけどずっと着ていました。あと愛用していたのは、今日持ってきたんですけど、ハーレー・ダヴィッドソンの革のショートパンツです。
赤峰  ほーっ、これは珍しいですね。夏ものですか?
菊池  だと思いますよ。夏にハーレー乗るときに穿くんでしょうね。危ないですけどね(笑)。一時期凄く気に入っていて、冬にヘビーローテーションで穿いていました。
赤峰  そのへんのひねった着こなしは菊池さんらしいですね。僕も、革ものに綿素材っていう正攻法すぎる合わせはあまり好きではないですね。上がレザーのときはウールパンツとかのほうが気分です。
菊池  いいたいこと、よく分かります。アメリカの(注5)ボンバーとか着てチノパンとか穿いている人、いるじゃないですか。色は合ってるんだけど、いくらなんでもあれはないですよね。
赤峰  絵に描いたようにはまりすぎていて、はずしの美学がないんです。
菊池  そういうことです。あと、話は変わりますけど、僕は革ものに関してはクリーニングしないって決めているんです。どんなに周囲にクリーニングに出せっていわれても、それだけは昔から絶対にしないんです(笑)。
赤峰  僕も革に関しては絶対ケアしません。ケアしないのがケアっていうのかな(笑)。さすがに度が過ぎてはいけませんけど、革の場合、適度なヨゴレもアジになるんですよね。
菊池  まさにそのとおりです。そのほうが自分らしく着こなせますしね。ヨゴレというか、レザーの場合、クタッとした風合いを自分のものとして楽しむべきものなんですよね。


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(注1) 「ジャン・コクトー」
1889年〜1963年。詩、小説、映画、デッサンなど、さまざまなジャンルで活躍したフランスの前衛芸術家。シャツ&タイにレザーブルゾンの着こなしが、彼の定番。

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(注2) 「モーリス・ロネ」
1927年〜1983年。仏生まれの映画俳優。'60年には「太陽がいっぱい」でアラン・ドロンと共演。金持ちの放蕩息子を演じつつ、華麗なレザーの着こなしを披露。

(注3) 「秋冬の新作」
菊池さんが着用している40カラッツ&525のラグジュアリーなハラコジャケットは、9月中旬からの展開予定。63万円(40カラッツ&525 電話03-3408-8562)

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(注4) 「ニック・アシュレイ」
ダンヒルのカジュアル部門のクリエイティブ・ディレクター。かなりのバイク好きとしても有名で、ダンヒルのモートリティーズ・コレクションにしっかり反映しています。

(注5) 「ボンバー」
ボマー・ジャケットのこと。第2次世界大戦時などにアメリカ空軍が着ていた表革のフライトジャケットで、ボアのついた襟が特徴。有名なところでは、G-1など。

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赤峰さん的レザーの着こなしテク [MEN'S EX 掲載記事]

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レザーブルゾンでもタイドアップ

赤峰さんにとって、スエードのレザーブルゾンはテーラードジャケットのようなもの。だから、ラフに着るのではなく、あくまでタイドアップして着るのが定番スタイルです。

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クタッとした感じで着こなします

タバコスエードのブルゾンは、着込んでいってクタッとした感じが生まれてこそ、エレガントさを発揮します。ちなみに赤峰さんが着ているのは「ルネ・クレマン」モデルです。

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ドレスのマインドでコーディネート

「ドレスのマインドで着こなすのがカッコいい」と話す赤峰さんは、グレイフランネルのパンツにスエードの外羽根セミグローブを合わせてエレガントに演出しています。

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菊池さん的レザーの着こなしテク [MEN'S EX 掲載記事]

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ルイ・ヴィトンのストールです

前号でも紹介したルイ・ヴィトンのシルクシフォンのスカーフ。これはその色違い版。実は菊池先生、これを色違いで4枚持っているんです。着こなしの程よいアクセントに。

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フロントは留めて着るのが菊池さん流

フロントを留めて上をタイトに見せると、これまた印象がガラリと変わります。この場合、菊池さんのお気に入りのルイ・ヴィトンのシルクストールが一段と素晴らしいアクセントに。

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ウールパンツ&お気に入りのブーツ

赤峰さん同様、菊池さんもウールパンツをセレクトしています。で、足元にはボリュームある英国製ブーツを選択。ブルゾンのインパクトに靴の個性も決して負けていません。

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2006年08月24日(木)

OCEANS 10月号 連載#7 [OCEANS掲載記事]

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King of Elegance

マエストロ赤峰の
「粋がわかれば、すべてがわかる」



ハンティングジャケットをタイドアップで粋にこなす

ジャケットはハリスツイードのエクスクルーシブ生地を使用したY.アカミネの2006年秋冬コレクション。マチ幅のあるフラップ付きのアウトポケットが特徴。白シャツに合わせたチェックタイは、ロンドンのボンドストリートにかつてあったツイードの生地屋「W.Bill」のもの。スコットランド製で、柄の名称はズバリ「GUNN」。ハンティングジャケットに似合う、名パートナー。パンツは重厚感のジャケットに合わせて、ウェイトが重いグレーフランネルを。シューズは17年前くらいに購入した「チャーチ」で、編み上げのブラウンストレートチップブーツ。今年の秋冬の赤峰氏流、ハンティングスタイルだ。

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ハンティングスタイルの「粋」

カジュアルウェアという言葉が好きではない。アメリカから影響を受けたこの言葉が広範囲で使われるようになり、「カジュアルウェア=略式・簡略=自由でなんでも許される」と解釈されている。そんな、服の作法を知らない、知ろうともしない人がいるから、好まないのだ。私は日本人が欧米のマネをすることを勧めるつもりはまるでない。しかし、洋服が生まれた背景に敬意を持ち、当たり前のことは当たり前に取り入れるのが筋だと思っている。例えば、イギリスやフランス、イタリアの人々は休日の服装をカジュアルなどとは定義しない。スポーツスタイルとして捉えている。テニス、ヨット、ゴルフ、ポロ、スキー、ドライビングなどのクラススポーツのための服装。従って、それぞれのクラススポーツのためのスタイルには、その場にふさわしい作法、つまりT.P.O.が求められる。スポーティであっても、あくまでその世界での正装なのである。
さて、そうした事柄を踏まえて、秋冬のクラススポーツスタイルとして粋だと思うのはハンティングだ。スポーツも季節が大事で、春(注1)夏はマリン、秋冬はハンティングとなる。イタリアでは狩りを(注2)カッチャというが、ハンティングは秋冬のクラススポーツの代表。フランスの「(注3)アダム」でも、秋冬号は必ずハンティングスタイルを掲載する。実際に狩りをすることではなく、あくまでもファッションとしてだが、メンズクロージングは服の生まれた背景、その名残をデザインとして取り入れ、あくまでも本流の香りを漂わせるのが粋だ。例えば、ボタンダウンシャツはポロ競技において、襟が邪魔にならないようボタンを留めたのが始まりであり、ポロシャツは言うまでもなくテニスが発祥。クラススポーツスタイルとは、別の言い回しをするならルーツファッションともなるだろう。そして、歴史上でそうした装いが最もうまかったのは、かの(注4)ウィンザー公。その影響は今でも多大だ。私はこの秋冬、ハンティングの名残であるディティールをデザインとして取り入れた、(注5)ハリスツイードのハンティングジャケットを着る。それは流行うんぬんではなく、いつもの流儀であり、これからも変わることのない私流の着こなしだ。。

(注1) 「夏はマリン」
小誌9月号でも特集。夏はクラススポーツのひとつであるヨットが、粋な着こなしのための要素に。


(注2) 「カッチャ」
イタリア語で「狩り」の意味。「カッチャトーレ」となると「狩人」。イタリアでも英国調の着こなしが正統として好まれ、ハンティングがカッチャスタイルとして定着している。


(注3) 「アダム」
1930〜70年代にかけて粋な男性のバイブルとして支持されていたフランスの雑誌。イラストをとおして解説されていた。


(注4) 「ウィンザー公」
英国王室の中だけでなく、広く史上無二のウェルドレッサーとして語り継がれる、エドワード8世。


(注5) 「ハリスツイード」
ツイード素材で有名なスコットランドの生地メーカー。

 
 

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赤峰氏が所有する「アダム」より。このように秋冬になるとハンティングスタイルをイラストで紹介していた。粋な男のスタイルの見本として参考になる、まさにファッションバイブル。

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こちらの絵本も赤峰氏の所有。英国の伝統的なハンティングスタイルが描かれている。

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アメリカナイズされたハンティングスタイルなら1953年に製作されたジョン・フォード監督、クラーク・ゲーブル主演の名作映画「モガンボ」がいいお手本。アフリカのジャングルを舞台に繰り広げられる恋愛・冒険娯楽大作だ。

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今月の赤峰ワードローブ [OCEANS掲載記事]

コノリー社のレザージャケット

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レザー製品の最高峰と謳われるコノリー社のスウェードブルゾン。15年ほど前に、交流のあるイタリアのレザーメーカーの社長から譲り受けたもので、コノリー社が最も高いクオリティを保っていた1970年代のデッドストック。かなり着込んではいるが、味わいは深くなり、より魅力的に経年変化を遂げている。赤峰氏はこのスウェードブルゾンに、黒のニットタイを合わせるのが好み。ボトムスは何でもマッチングする。

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2006年08月05日(土)

MEN'S EX 9月号 菊池武夫と赤峰幸生の Be Buffalo Forever! vol.4 [MEN'S EX 掲載記事]

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菊池武夫さんと赤峰幸生さん。
ファッション界の2人の巨匠が毎回テーマをひとつ決め、それに基づいてファッションを披露し語り合う、夢の対談連載。

「今月のテーマ」
この秋気になっているファッションスタイル

今回のロケ地はフィレンツェ。赤峰さんが27年通っているホテルの屋上にて撮影しました。ドゥオモを見渡せる最高のロケーションのもと、アルコールを手にしながらお2人がこの秋気になっているファッションスタイルを披露し、語ってもらいました。今回も話は次第に脱線(笑)。
 

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■(写真左)菊池武夫氏
・ノーブランドのキャスケット
・ルイ・ヴィトンのシルクストール
・40カラッツ&525のタキシードJK&ヴェスト
・40カラッツ&525のレザーベルト
・Gスターのブルージーンズ
・40カラッツ&525別注のレ ユッカスのリザードブーツ

■(写真右)赤峰幸生氏
・Y.アカミネのミリタリージャケット
・リヴェラーノ&リヴェラーノのボタンダウンシャツ
・古着のリーバイスのコーデュロイパンツ
・ストール マンテラッシのスエード製モンクストラップ

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ここアストリアホテルの屋上で11年前からバーテンをしているエミリオ・トーラ氏とシニョール赤峰はすっかり顔馴染み。アルコールを手にフィレンツェの美しい景色を見渡しながらの対談は気分も最高!舌好調!お互い一度話し出すと、なかなか止まりませんでした(笑)。
 

 
■キチッとしたアイテムを土台にして着るのが今の気分
今回の舞台はフィレンツェ。赤峰さんの定宿、アストリアホテルの屋上にて、ドゥオモを背景に撮影を決行。燦々と照りつける強い日差しの中、お2人にひと足早く秋冬のスタイルを披露していただきました。大感謝!
菊池  それにしてもいい眺めですね。
赤峰  フィレンツェに来るときは必ずこのホテルって決めていて、かれこれ27年くらい通っているんです。ところで菊池さん、今日はビシッと決めてらっしゃいますね。。
菊池  ジャケットとヴェストは40カラッツ&525の秋冬の商品です。シャツは春夏ものですけどね。自分の中ではキチッとしたわけでもなくて、これが落ち着いたっていうのかなぁ。今日の撮影のために実は3着持ってきたんですけど、どれもなかなか自分が普段着ている感じにはならなくて。でも、このスタイリングだけはしっくりきたんですよね。
赤峰  あとの2着はどんな感じだったんですか?
菊池  ベージュの(注1)ローデンクロスのファーつきジャケット(注2)カシミアのスペンサージャケット。2つともいいなって思っていたんですけど、着てみるとなんとなく落ち着かなかったんです。
赤峰  スペンサージャケットかぁ。かなりフォーマルな感じですよね?
菊池  そう、ドレスアップした感じです。感覚的には今着ているのと似ているかな。今はジャケットとヴェストとシャツっていうのが気分でして。キチッとしたものを土台にして着たいんです。崩して着ることが多かったので、それを元に戻しつつ、自分なりにいつも着慣れている感じで着たいなって。だから、あえて定番のジーンズを合わせたんです。本当はきれいなパンツを上手く合わせたかったんですけど(笑)、普段そういう格好をしていないから、いざやろうとしても落ち着かないんですよね。
赤峰  色もよく見ると黒ではないんですね。
菊池  実はブルー系が凄く気分でして。黒じゃなくて、とにかく濃いブルー。今日着ているジャケットもヴェストもシャツも、どれも黒ではなくてミッドナイトブルーなんです。
赤峰  先生が言っている気分っていうの、よくわかるなぁ。イギリスのブリティッシュ・ミリタリー・ミュージアムってところに行ったときに、今日着ているジャケットの原型が展示されていましてね。それをヒントに今日的なアレンジを加えたY.アカミネの秋冬の新作です。当然ながらオリジナルは英国製のウールですけど、これはイタリアのコットンを使用しています。
菊池  男の軍服っていうか、ユニフォーム的なものに惹かれる傾向がありますよね。

■2人のジャケットのルーツはサヴィル・ロウにあった!
赤峰  そうですね。サヴィル・ロウって、もともと英国の王室御用達っていうか、高級士官が着る軍服とか、その軍人がセレモニーで着るときのタキシードなんかを作っていたところじゃないですか。クラスの人たちの服を仕立てるのがサヴィル・ロウであって、本来はビジネススーツを作るエリアではないんですよね。言ってしまえば、今日先生が着ているジャケットも、大本でいうとサヴィル・ロウの作りが基本みたいなところがあって、そこに先生なりの解釈で崩したりひねったりしていって生まれたものだと思うんです。そういった意味では2つのルーツって共通しているんですよね。先生はセレモニーの服を自分なりに咀嚼して着こなしていますし、僕は軍服を自分なりの解釈でこなしているっていうか。全く違うスタイルのようにも見えますけど、もとを辿れば同じなんです。それに合わせているのが、先生の場合は5ポケットのブルージーンズで、僕の場合はリーバイスのコーデュロイの5ポケットだったわけです。
菊池  なるほどね。
赤峰  ただ、僕はトラッド畑って言われると正直ムカッとくるんですよね。ベーシックな服は好きですけど、そこに進化していく表現がないと、面白くないですから。ただベーシックなだけのスタイリングにはあまり興味が湧きませんし。
菊池  赤峰さんって第二次大戦以降の世の中全体が希望に満ちている一番いい時期、'50年代から'60年代にかけて青春時代を過ごしてきたわけでしょう。ベースにそういう時代の背景があるから、着こなしひとつにしても、その時代の考え方の薫りっていうのを凄く強く感じるんです。洋服を心の底から楽しんで着ているのがヒシヒシと伝わってくるんですよね。
赤峰  昔ってそういうカッコイイ親父、たくさんいたじゃないですか。彼らの着こなしには自分の着こなしを変化させるヒントみたいなものがあったんですよね。今回、ピッティを見ていて思ったのは、モノをわかって作っているファクトリーと、モノを表層的にしか捉えてなくてそれらしく作っているんだけど踏み込みが足りない洋服と、その差は歴然としているなってこと。
菊池  飽和状態を通り越して何か訴えるものがあるかなって期待も少しはあったんですけど、やっぱり本質的な方向性が見えてこないなっていうのを、確かにもの凄く感じましたね。カッコいい人たちが少なくなってきているから、どこにカッコよさがあったのかっていう、元がわからなくなってしまっているんです。それがぼやけているうちは本当に面白い洋服って作れないでしょうし、それを探すのに1年くらいはかかるのかなって。カッコいいものはいつの時代に見てもカッコいいわけですから、そこに今の社会に合ったものを入れていけばいいだけなんです。もうひとつ思うのは、人間的なカッコよさって凄く大切だなっていうこと。洋服って単なる服ってわけではなくて、着る人にも左右されるものですから。
赤峰  それはいえますよね。

■継続から学ぶことって凄くたくさんある
菊池  赤峰さんはホテルひとつにしても長い間ずっと同じところに泊まっているわけじゃないですか。1回掴んだものを大事にしているっていうのかな。それってなかなか真似できないことです。僕なんかは振り回されるのをよしとしている部分もあって、自分の中でいつか元に戻ればいいやっていうのがあるんですけど、それを長年やっていると、上手く蓄積できていなかったりするんです。赤峰さんを見ていると、しっかり蓄積されている。そういう部分というかスピリットが、洋服の着こなしにも表れているんですよね。
赤峰  今、そういうのが認められる時代になってきていますよね。立ち居振る舞いって言葉がありますけど、東洋人はそういった概念が希薄ですよね。フォークとナイフを行儀よく持ちすぎているのが逆にカッコ悪かったり。フォークやナイフひとつにしても、ヨーロッパの人たちの使い方を目の当たりにすることが大切だと思うんです。彼らの文化の中で、彼らと同じことを同じように繰り返していくことで、そのうちにそれが自分の中に自然と染み付いてきますから。フィレンツェのドゥオモのそばに、レストランのお皿を洗うおばさんとか仕立て屋が着る白衣だけを、ずっと作り続けているお店があるんです。20ユーロくらいだったかな。そこで(注3)白衣を買ったんですけど、80年間全くカタチを変えてないそうです。日本だとポリエステルしかないんですけど、もちろん綿のギャバですよ。あれに刺繍とか入れたら受けると思うんだよなぁ。
菊池  あれ、学生の頃に憧れましたよ。ジバンシーが白いのを着ていて、その後はサンローランも着ていましたよね。
赤峰  パッと見た目はフツウの作業着なんですけどね。でも、僕が目指す究極って、パッと見はフツウなんだけど、よく見るとフツウじゃないっていうスタイルなんです。
菊池  赤峰さんはもう十分その域に達してるじゃないですか。僕はそれとは真逆だからなぁ(笑)。

 

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(注1) 「ローデンクロスのファーつきジャケット」
オーストラリアのチロル地方に16世紀から伝わる、毛足の長い厚手のウール。撥水性や防風性に優れている。一般的にはモスグリーン色のが有名。襟と袖口には着脱可能なカルガンラムの毛皮を使用。
ローデンクロス地のJK15万7500円(40カラッツ&525 電話03-3408-8562)

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(注2) 「カシミアのスペンサージャケット」
スペンサージャケットは、燕尾服のウエストラインからすっぽり切り落としたようなデザインの礼服。これを菊池さんはカシミア素材でアレンジ。贅沢にもカシミア100%。
リッチな雰囲気漂うスペンサーJK。26万2500円(40カラッツ&525 電話03-3408-8562)

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(注3) 「白衣」
伊でも多くの職業の人たちに着られている白衣。「完成された作業着は個々のディテールに理由があり、モノ作りのヒントがある」と赤峰さん。こちらが80年間全く変わらずにフィレンツェのお店で作り続けられている白衣。素材もずっと変わらず今なお綿のギャバジン。
赤峰さんの私物

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菊池さん的秋冬の着こなしテク [MEN'S EX 掲載記事]

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ルイ・ヴィトンのストールです

菊池さんといえば、帽子と巻もの。今回もセットになっていますが、こちらのストールはなんとモノグラム柄を配したシルクシフォンのルイ・ヴィトン。さりげなさが◎です。

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白のグローブでグンと格調高く

ミッドナイトブルーに映える、白のレザーグローブ。ググっと全体をフォーマルな印象に導いてくれます。こういう小物使いの上手さが、菊池さんの着こなしを支えています。

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パンツはあえてジーンズをセレクト

写真のタキシードジャケットはヴェストもパンツも単品で展開。が、菊池さんはパンツは合わせずに、ジーンズをセレクトしてわざとハズしています。これまた氏ならではの選択。

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赤峰さん的秋冬の着こなしテク [MEN'S EX 掲載記事]

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スロートタブでアクセントを!

英国のミリタリーJKがベースのこちらは、スロートタブを装備。赤峰さん的には、スロートタブだけ留めてAラインで着るのもありだとか。服がシンプルだけに小技は効果的。

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シンプルにカバーオール感覚で

もちろん、前を留めて着るのもオススメです。イタリアのコットン素材で絶妙にアレンジしているので、秋口には上品なカバーオール感覚でサラリと着ることができます。

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シャツの袖口をさりげなく折ります

ジャケットの袖口から覗くシャツのカフをさりげなく折り返しています。着こなしにニュアンスをつける、イタリア人も真っ青の、赤峰さんの十八番テクニックです。サスガ!

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赤峰 幸生 (あかみね ゆきお)

● イタリア語で「出会い」の意のインコントロは、大手百貨店やセレクトショップ、海外テキスタイルメーカーなどの企業戦略やコンセプトワークのコンサルティングを行う。2007年秋冬からは『真のドレスを求めたい男たちへ』をテーマにした自作ブランド「Akamine Royal Line」の服作りを通じて質実のある真の男のダンディズムを追及。平行して、(財)ファッション人材育成機構設立メンバー、繊研新聞や朝日新聞などへの執筆活動も行う。国際的な感覚を持ちながら、日本のトラディショナルが分かるディレクター兼デザイナーとして世界を舞台に活躍。 Men’s Ex、OCEANSに連載。MONOCLE(www.monocle.com)、MONSIEUR(www.monsieur.fr)へも一部掲載中。

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OCEANS 8月号連載 AKAMINE STYLE 目覚めよ、日本の男たち!

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Y.AKAMINE  2007 S/S Sample Sale

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今月の赤峰ワードローブ

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