AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2013年02月04日(月)

朝日新聞be on Saturday “赤峰幸生の男の流儀” 『見直されるツイード』 2013年2月2日(土)掲載 [朝日新聞掲載記事]

画像(320x86)・拡大画像(480x130)

 1年ほど前から、ざっくりとした味わいのツイード素材が見直され、今季はスーツやジャケットが数多く登場しています。丈夫で長年愛用できる点が、使い捨てのファストファッションに疲れ、「スローウエア」を求める現代の心理に響いているのでしょう。この流れは当分続くとみています。

 スコットランドやアイルランドといった寒冷地で育った羊の毛はバリバリとしていて、紡いだ糸も太い。織り上げた生地の表面を、昔はアザミのトゲでかいて起毛させ、温かみのある風合いを出したのがツイードです。保温性が高く、歴史の上では狩猟やゴルフなど、スポーツの場面で重宝されてきました。大自然に抜群になじむ装いを作ります。

 色は枯れた草原を思わせるベージュが基本。スコットランドでは、そこにさまざまに染めた糸を織り込んで固有のチェック柄、ハウスチェックを作り、家紋のようなものとして受け継いできました。

 かつてのごわごわとして硬いツイードと、現代のものは似て非なるもの。改まった場を除き、スポーティーなドレススタイルとして、仕事から休日まで幅広く活躍する素材に生まれ変わっています。

 コーディネートで一考していただきたいのは、素材感を合わせること。中にシャツを着る際には、ドレッシーなブロードではなく、綾織りやオックスフォードなど、表情のあるものを選ぶ。ネクタイもツルツルとしたシルクではなく、ウールを選択。パンツも起毛したフランネルのグレーがいい。これでこなれ感のある着こなしが完成します。

画像(180x154)・拡大画像(300x258)

イラスト・YAB

 何年も着て、ひじの生地が薄くなったら、レザーのパッチをあてる。そんな服の愛し方ができたら、本当に粋ですね!

======================================================
*朝日新聞社に無断で転載することを禁止します。

Posted by インコントロ STAFF at 11時03分   コメント ( 0 )

コメント

コメント投稿フォーム

名前:(この情報をCookieに保存させたい場合にチェック)
メールアドレス: (表示はされません)
URL: (名前にリンクされて利用されます)
コメント:
パスワード: (削除時に利用)

ページのトップへ ページのトップへ

2

2013


          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    

PHOTO

MEN'S EX 5月号 菊池武夫と赤峰幸生が選んだ 古今東西お洒落な男 BEST5

MEN'S EX 5月号 菊池武夫と赤峰幸生が選んだ 古今東西お洒落な男 BEST5

菊池さん的コートの着こなしテク

菊池さん的コートの着こなしテク

Discover Japan 11月号が発売されました

Discover Japan 11月号が発売されました

検索


カテゴリーリスト

最近の記事

最近のコメント

リンク集

RSS1.0

[Login]


powered by a-blog
Copyright (C) 2005 INCONTRO Co.,Ltd. All rights reserved.