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メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2012年08月25日(土)

朝日新聞be on Saturday『赤峰幸生の男の流儀‘茶の靴のススメ’』2012年8月25日(土)掲載 [朝日新聞掲載記事]

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 かつての日本では、ビジネスシーンにおける靴は「黒」と相場が決まっていましたが、最近は茶色の靴を着用する人の割合が増えてきたように思います。暑い季節に黒はいかにも重い。茶色をぜひ薦めたいと思います。

 洋装の本場である欧州においては、年間を通じて茶色が日常靴の基本。大地の色ですから自然で、日常的に活躍する少し明るめの紺色やミディアムグレーのスーツ、スラックスと抜群に相性がよいのは茶系の靴なのです。

 靴を選ぶ時は、最低5年は履けるものを選びましょう。私は英国製を中心に、10年以上愛用することが多い。割高に感じる人がいるかもしれませんが、15年以上も履くと結果的に割安になります。

 デザインはトレンドにとらわれず、シンプルな自然体のデザインを選ぶべきでしょう。数年前に流行した、極端に先端のとがった靴などの「時代のはやり」を消費する必要はありません。

 ひも付きやローファーモデルをカーフ(子牛革)やスエード(裏革)で。仕立てがしっかりした靴ほど最初はやや硬く感じますが、荒馬を乗りこなすように時間が経つと自分の足になじんできます。

 さて、皮物の「三種の神器」と言えば、靴、ベルト、カバン。「四種」になれば時計のベルトまで。同じ茶色をあわせた上に、濃淡のトーンや素材も統一するとこなれてみえます。

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イラスト・YAB

 付言すれば靴下は、スラックスか靴のどちらかと色をそろえるようにします。色の数を絞ることによって、足元がスッキリとして見栄えがいいのです。

 
「男のおしゃれは茶の足元から」を忘れずに。茶系の靴を履きこなして粋に参りましょう。

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*朝日新聞社に無断で転載することを禁止します。

Posted by インコントロ STAFF at 00時00分   コメント ( 0 )

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