2012年05月26日(土)
朝日新聞be on Saturday『赤峰幸生の男の流儀‘「男の三原色」について’』2012年5月26日(土)掲載 [朝日新聞掲載記事]
洋服売り場には色とりどりの品があふれています。色の氾濫とも言える状況に迷ってしまう方に役立てて頂きたいのが、私が「男の三原色」と呼ぶ考え方です。スーツやジャケットなど、男性の装いの中で大きな分量を占める洋服に適しているのは、紺、グレー、茶の三色なのです。
それぞれに濃淡のグラデーションがあり、紺ならダークネイビーから少しずつ明るくなってロイヤルブルー、スカイブルーといった具合になります。無彩色のグレーなら黒、チャコールグレー、ミディアムグレー、ライトグレー、白。茶もブラウンからミルクティーのようなベージュ色までと系統立てて考えるとすっきりするでしょう。このほかに毎日着ることができる、まるで主食のご飯のような「白色」があります。
スーツ、シャツ、靴下、ネクタイなどをこれら三原色の濃淡でまとめていけば問題なくきれいに見えます。またこれら三色のハーモニーによって構成されているのが、男性の装いなのです。
紺のジャケットは男性の装いの基本であり、薄いブルーのシャツも万人に似合います。ミディアムグレーに勝るスラックスは見当たらず、普遍的なものだと言えましょう。そして紺とグレーの両方と相性が良いのが茶色です。ただし、暗い色同士、特に重い青色と濃いグレーが相性が悪いことは覚えておきましょう。
一方、赤や緑、オレンジといった色彩は「アクセント色」。ネクタイやスカーフ、カフスといった小物にこれらの色を加えると、ハーモニーにピリリとインパクトが加わります。ベーシックを志向するなら、あくまで調味料としてお試しください。
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Posted by インコントロ STAFF at 00時00分 コメント ( 0 )