2010年06月06日(日)
MEN'S EX 7月号 平成の寺子屋 赤峰幸生の上級ファッション塾 連載vol.18 [MEN'S EX 掲載記事]
「リゾートスタイルにもドレスマインドが大切です」
真のクラシックを追求し、服のみならず、生き方そのものに自らのスタイルをもつ男、赤峰幸生。
氏が考える、粋なスタイルを伝授する連載。第18回は、リゾートスタイル。寛ぎの中にもエレガンスを忘れずに!
■その1 リネンジャケットの着こなし■
水着の上にもジャケットを羽織ります
鹿の子風のリネンジャケット、ラコステの半袖ポロシャツ、エルマンノ ダエッリの水着、オフィスのエスパドリーユという合わせ。「海辺のカフェやプールサイドなどで寛ぐときなどに、こういった感じで水着の上にポロシャツとジャケットをサラリと羽織れれば一人前です。リゾートでのブルーはネイビーではなく、ロイヤルブルーなどの鮮やかな色を選ぶのがポイントです」。ジャケット5万2500円/信濃屋オリジナル(信濃屋馬車道店)
■寛ぎの中にもエレガントさを守るのがポイントです
M.E. ヨーロッパのリゾートファッションって憧れの対象ですけど、実際我々はどう取り入れたらいいんでしょうか。
赤峰 私が学生時代に見て衝撃を受けた1962年のイタリア映画「太陽の下の18才」は、夏のリゾートファッションを知るのに最適です。ヨーロッパのリゾートファッションは当時と今とで全然変わってないんですよね。私とラコステが出会ったのもこの映画の中であり、私のリゾートファッションのベースは、この映画によって築かれました。今見ても学べる点は多々ありますよ。
M.E. イスキア島でのバカンスムービーですね。夜はみんなドレスアップしている点と、巧みな色使いに目を奪われたのを覚えています。
赤峰 そうですね。裸に近い水着になるリゾート地だからこそ、ドレスアップしてギャップを楽しむわけです。色使いに関しては、太陽の赤×波しぶきの白×海の深い青のトリコロールでまとめたいという思いが、今も昔も私の基本にあります。ちなみに今日はいているのは水着なんですけど、アメリカ西海岸で見られるダボパン的なものはヨーロッパではあり得ません。びっちりした水着こそがヨーロッパ的なんです。海辺のカフェでくつろぐ際はこの上にポロシャツを着て、上にジャケットを羽織るのが基本です。今日はしてないですけど、ペルソールやレイバンのサングラスも欠かせません。足元はスペルガやトップサイダー、コンバースなどが定番です。エスパドリーユもオススメですね。
M.E. どこかにドレスの薫りを残すのが上手くまとめるコツですか?
赤峰 そのとおり。リゾートだからといってTシャツやジーンズでリラックス感を追求するのではなく、ドレス感のあるスポーツスタイルにまとめるのが、エレガントな大人のリゾートファッションといえます。そんなわけで、赤いブルゾンを着たもうひとつのスタイルも、トップグレイの綿パンツを合わせています。強い色を着ていても色数を絞ってまとめれば、シックさをキープしながら大人のスタイルを築けるはずです。
M.E. なるほど。
赤峰 皆さんグレイのウールパンツは持っていますけど、綿のグレイパンツになると意外と持っていないんですよね。これは使えて大変重宝しますので、是非オススメしたいアイテムです。
■その2 ナイロンブルゾンの着こなし■
上質素材を合わせて上品にまとめます
ノースセールのブルゾン、ハイドロゲンのコットンニット、エドワーズ ホフのコットンパンツ、コンバースの合わせ。「風が強い海辺では、ナイロンブルゾンをよく着ます。ハイゲージのコットンニットや、コットンキャンパスのグレイパンツなどでサラリと上質感を表現するのがポイントです。
Posted by インコントロ STAFF at 00時00分 コメント ( 0 )