AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2012年04月28日(土)

朝日新聞be on Saturday『赤峰幸生の男の流儀‘「ビジネススーツ外スーツ」を’』2012年4月28日(土)掲載 [朝日新聞掲載記事]

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 前回は「創造的な仕事が求められる今、日本の男の装いは転換点にある」とお伝えしました。今回は男性の装いの基本となるスーツについて、より掘り下げて考えていきたいと思います。
 日本男性の多くは、黒に近い灰色や暗い紺色といった「ダークスーツ」を職場で身に着けています。また「黒」を着ている人もいますが、洋装の起源である欧州ではまず見かけない選択です。 「目立たないように」という意識が、特異な服装感覚を生み、日本の「スーツスタイルのガラパゴス化」につながったと見ています。

 でもいまや、目立たない仕事しかできない人は必要ない時代です。個性的な能力を発揮しようとすれば、その装いも自らの欲求に素直であるべきでしょう。つまり、上着を着るという職場の規範を守りながらも、「自分が心地よいと感じるものを着る」という姿勢が大切です。

 具体的には、スーツを買う時に、仕事という「オン」の場面だけでなく、「オフ」の休日にも着たいと感じるものを選べば良いのです。レストランや美術館を訪ねる場面を思い浮かべてみましょう。「全身が暗い」のはあり得ませんよね。実際に、ジャケットを着て休日を過ごすのは、欧州ではごく当たり前のこと。皆さんも「公私混同のスーツスタイル」を楽しんでみませんか。

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イラスト・YAB

 見て美しい、触って気持ちいいというスーツを身に着けていれば、その感性はきっと仕事にも投影されることでしょう。独創的な仕事は、「ビジネススーツ外スーツ」を選び、自立した存在になることから始まると私は確信しています。

 次回はグレーや紺でも「明るい色を選ぶこと」についてお伝えします。

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*朝日新聞社に無断で転載することを禁止します。

Posted by インコントロ STAFF at 00時00分 Permalink  コメント ( 0 )

2012年04月14日(土)

朝日新聞be on Saturday『赤峰幸生の男の流儀‘転換点に立つ男の装い’』2012年4月14日(土)掲載 [朝日新聞掲載記事]

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 皆さん、初めまして。ファッションについてのこのコラムを今週から担当する赤峰幸生です。私が男性編で、女性編の押田比呂美さんと隔週で登場します。

 私は東京・自由が丘で1974年にアパレル会社を作り、欧米の洋服を輸入し始めました。国内のセレクトショップや百貨店で、売り場の展開や商品の構成についてのコンサルティングもしてきました。メーカーに、どういった服作りをしていくべきかの助言もしています。

 長い経験から今、私が考えているのは「日本の男の装いは転換点にある」ということです。

 戦後の日本は、ファッションの分野でも米国に強い影響を受けてきました。「ビジネススーツ」というのは米国の言葉です。日本でも特に職場では男は暗い色調の服を着て、できるだけ目立たないことがよしとされてきました。ただ、スーツを「作業服」として位置付ける、この考え方が、男性の没個性につながったのではないかと感じています。

 今、時代は大きく変わろうとしています。経済性を追うことは、我が国には限界が見えてきました。これからの日本人には個性や知性、創造力をより発揮することが求められます。その源になるのは「感動する力」ではないでしょうか。「こんな美しい服を着てみたい」「自分らしい装いをして、気持ちよく過ごしたい」という情動が、人に感動を与える仕事にも通じると私は思います。

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イラスト・YAB

 日本には古来、「粋」という独自の概念がありました。私たち日本の男はもともと、粋の精神を追求するしゃれものだったのです。服こそは文化の粋です。眠れる個性を目覚めさせる「流儀」を、これから一緒に考えていきましょう。

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*朝日新聞社に無断で転載することを禁止します。

Posted by インコントロ STAFF at 10時56分 Permalink  コメント ( 0 )

2012年04月11日(水)

朝日新聞連載「男の流儀」始まります [朝日新聞掲載記事]

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桜花爛漫の良い季節となりました。
皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
さて、朝日新聞土曜版「be on Saturday」にて赤峰幸生のコラム連載開始です。
4月は14日と28日、5月は12日と26日と、来年3月まで第2・第4土曜日に掲載予定ですのでご期待ください

Posted by インコントロ STAFF at 09時40分 Permalink  コメント ( 0 )

2012年03月09日(金)

2012SS ORDER会ご案内 [Special Pattern Order会]

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春寒のこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?日頃からのお引き立て、誠に有難うございます。
3月21日(水)より春夏オーダー会を開催させていただきます。赤峰目線で選りすぐった新しい春夏素材が目白押しです。
詳しくは、上記案内状をご覧ください。
是非ひと時の日本紳士談義をお楽しみいただければ幸いです。
ご来場、ご連絡の程、心よりお待ちしております。

Posted by インコントロ STAFF at 15時37分 Permalink  コメント ( 0 )

2012年01月05日(木)

年始ご挨拶 [INCONTRO NEWS]

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新年、明けましておめでとうございます。

昨年は未曾有の大きな出来事を通じて、私たちの心の中で「日本とは?」を気づかされた一年だったと思います。

昨年12月14日「ジャパンジェントルマンズラウンジ」というサイトを立ち上げました。皆さんと共に日本人の持つ美学を‘進化する和魂洋才’と位置づけ、再度あるべき原点に立ち戻り学ぶ会と位置づけています。

http://j-gentlemanslounge.com/

https://www.facebook.com/JapanGentlemansLounge

私の他、3名の事務局の方々とお一人でも多くの方々にご参加いただき、素晴らしいジェントルマンの集いとなるよう、力を合わせて頑張って参ります。

何卒 宜しくお願い申し上げます。

赤峰 幸生


As institutions all over the world come crashing down, you must find yourself wondering
anxiously whether things are as they should be and what the future holds.

Here in Japan, in the aftermath of the earthquake and tsunami of March 11 you cannot
help but ask yourself what the really important things are in life.

You have to wonder whether all is well with the Japanese male ― just look at his summer
business fashion, or his manners of late.

We Japanese are supposed to be a people in whom the spirit of bushido is ingrained,
who combine a strong sense of duty with a deep compassion for others.

When Japan opened its doors to the world in the Meiji Period, in the latter half of the
nineteenth century, the Japanese attempted to combine the ideal of the Western gentleman
with that of bushido, in the process creating a cultural amalgam known as Wakon-yosai
― Japanese spirit, Western learning.

We have established the Japan Gentleman’s Lounge as an association committed to the
notion that the evolving ideal of Wakon-yosai is the true Japanese aesthetic, and dedicated
to returning to its roots.

http://j-gentlemanslounge.com/

https://www.facebook.com/JapanGentlemansLounge

We certainly hope that you and many others will join us.

Yukio Akamine

Posted by 赤峰 幸生 at 10時44分 Permalink  コメント ( 0 )

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赤峰 幸生 (あかみね ゆきお)

● イタリア語で「出会い」の意のインコントロは、大手百貨店やセレクトショップ、海外テキスタイルメーカーなどの企業戦略やコンセプトワークのコンサルティングを行う。2007年秋冬からは『真のドレスを求めたい男たちへ』をテーマにした自作ブランド「Akamine Royal Line」の服作りを通じて質実のある真の男のダンディズムを追及。平行して、(財)ファッション人材育成機構設立メンバー、繊研新聞や朝日新聞などへの執筆活動も行う。国際的な感覚を持ちながら、日本のトラディショナルが分かるディレクター兼デザイナーとして世界を舞台に活躍。 Men’s Ex、OCEANSに連載。MONOCLE(www.monocle.com)、MONSIEUR(www.monsieur.fr)へも一部掲載中。

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