AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2011年09月22日(木)

スコットシューマンと私 [INCONTRO NEWS]

8月22日スコットは来日した。私と彼とは年2回のピッティウォモで4年前「写真を撮らせてもらえますか?」がキッカケで知り合った。彼はカメラマンというよりジャーナリストといった印象だ強い。様々な街を歩きこれぞと思う人にカメラを向けるストリートフォトグラファーの言葉通り、常に腰の高さでシャッターを切る。その彼がSARTORIALIST IN TOKYOをテーマに数名のニッポン人をドキュメンタリー仕立てで撮るために来日。私はその酉を頼まれた。ひらめいたのはin TOKYOではなくin EDO。古き良き江戸情緒残る人形町で私がお気に入りの何軒かの店を訪ね彼の反応を私自身がカメラを構えて彼を撮る気分で案内したかった。10月19日からhttp://www.brother.co.jp/jp/mymio/special/scottschuman/のサイトでご覧いただけますので斯うご期待ください。
現在もこのサイトでは以下と同じ予告編がご覧いただけます。

Posted by 赤峰 幸生 at 15時26分 Permalink  コメント ( 0 )

2011年08月22日(月)

ORDER SHIRT FAIR 【AkamineRoyalLine】のご案内 [INCONTRO NEWS]

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8月27日(土)、28日(日)の2日間、新丸ビル4Fの蝶矢シャツで、オーダーシャツフェアを行います。30年前のWAY-OUT時代、GLENOVER時代のN.Y.バーニーズやポールスチュワートへ輸出したシャツ等、今や“VINTAGE”の仲間入りしたシャツも展示いたします。世界最高峰のシャツ地といわれるSWISS ALUMOから赤峰自身がニッポン人として遠州(浜松)で糸の撚りからこだわり開発した生地でクラシックムービースターを想いながらオリジナルシャツを表現いたしました。2日間でオーダー下さった方へはオリジナルハンカチーフをプレゼント。赤峰もほぼ2日間店頭におりますので、皆様のご来店をお待ちしております。

Posted by インコントロ STAFF at 11時59分 Permalink  コメント ( 0 )

2011年08月05日(金)

節電ビズにも礼儀あり 2011年8月1日朝日新聞〔文化面〕 [朝日新聞掲載記事]

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2011年8月1日の朝日新聞〔文化面〕の『節電ビズにも礼儀あり』の記事の中で、取材をいただき赤峰幸生のコメントが掲載となりました。

Posted by インコントロ STAFF at 15時37分 Permalink  コメント ( 0 )

2011年07月27日(水)

イタリアの“友”<2> [イタリア紀行]

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タイユアタイのシモーネ(右から2番目)です。彼もまたスタイルの原点は英国にありの思想で、ニットウェア等はほとんどスコットランド製品ばかり。お互いの着眼点について今回も大いに語り合いました。【June.2011.Firenze】

Posted by 赤峰 幸生 at 11時28分 Permalink  コメント ( 0 )

イタリアの“友”<1> [イタリア紀行]

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日本でもおなじみのサルトリアリストのスコットシューマン(右から2番目)です。彼は毎回ピッティで待ち伏せし彼の気になる目線でシャッターを切ります。彼の中でのいい味を出す男の基準が面白いです。【June.2011.FIRENZE】

Posted by 赤峰 幸生 at 11時24分 Permalink  コメント ( 0 )

2011年07月12日(火)

MEN'S EX 2011年8月号 赤峰幸生が行く至高のMADE IN JAPAN vol.1クレアシオン [MEN'S EX 掲載記事]

究極のシャツ生地を作りました!
 
赤峰幸生さんが40年以上にわたって歩んできた服作りの歴史の中で、数々生み出してきたメイド イン ジャパンの名作。
なかでも海外の超一流と比較しても勝るとも劣らないと氏が絶賛する究極のシャツ地を、浜松にて再び作ってもらいました!

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〔右〕ブロードクロス
旧式シャトル織機によるブロード
世界でも大変珍しいシャトル織機で織られたブロードで、最上質のエジプト原綿の滑らかさと、生地の膨らみ感がなんともたまらない一枚。まさに着こんでいくほど味わいを増すシャツ生地の王者。1万5750円/アカミネロイヤルライン

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〔中〕シャドーボイル
涼しさ抜群の強撚コットン
強撚糸を使い、糸の密度を抜いたところでストライプを出したシャドーボイル。薄手でサラリとしていて、大変涼しい一枚です。前身頃の折り返し幅を多く取っていて、ボタンを開けて着てもOK。1万8900円/アカミネロイヤルライン

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〔左〕からみ織り
遠州伝統の織り組織
遠州が得意とするからみ織りで、日本に2台しか現存したに織機で織られたBDシャツ。通常網戸のような桝目の織りに、斜めにジグザグに絡んでいるので、透けないけれど通気性と涼しさ抜群です。1万8900円/アカミネロイヤルライン

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■シャツ生地の聖地・遠州で至高の生地が誕生!
赤峰 昔は当たり前だった素材やアイテムなのに、今見るとなくなっていたりするものが結構ありまして。そういった名品を現代に蘇らせたいという思いがありまして、今回、世界最高レベルのシャツ生地を作る遠州(浜松)のシャツ生地の産元、クレアシオンで、至高の生地を企画してきたんです。
織田 まずはブロード。縦2本、横1本の平織組織で、基本中の基本の生地ですが、素うどんと一緒で、いいものと悪いものの差が全て出てしまうんですよね。
赤峰 今回、原綿と撚り方、経緯の打ち込みの密度など、それぞれ組み合わせを変えて、33種類のブロード生地を作ってみたんです。完成した生地を並べ、すべての情報を伏せた状態で触って選んだのが、この生地だったんですよね。私の中の究極、英ウィリアム・イェッツのブロードに勝るとも劣らない会心の出来となりました。
織田 世界でも珍しいシャトル織機で織り上げたブロードで、膨らみや目の整いがまるで違うんです。洗っても全然へこたれないですし、上品な光沢があって本当に素晴らしい生地だと思いました。
赤峰 それと、遠州が得意とする、着物の絽(ろ)や紗(しゃ)のようなからみ織りの生地も素晴らしい出来になりました。江戸時代のクールビズの現代版といったところでしょうか。それと今日私が着ているシャドーボイル。このシャツのデザインは、『太陽がいっぱい』でアラン・ドロンが着ていたシャツをもとに作ったんです。台襟付きで前の生地の折り返しを多く取っていて、上のボタンを開けて着ても折り返しが見えないのがポイントです。
織田 このシャツ一枚の生地が織られるまでに一体どれだけの手がかかっているのかを、これまで消費者のかたにお伝えできる機会がありませんでした。そのへんをもっとアピールしたかったので、今回は非常に嬉しいです!
赤峰 遠州は本当にすべての工程が分業化されていて、まさに家内制手工業の集合体なんですよね。これは日本が誇る財産。後継者不足が嘆かれていますが、後世にしっかり伝えていきたいですね。
 

1>糸表面の毛羽を炎で焼いて滑らかに!

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紡績屋から届いた糸は、糸表面の毛羽をガスの炎で焼くことで、表面を滑らかにして光沢を持たせる“ガス焼き”工程を経ます。バーナーの炎の中を上から下へ高速で通し、糸表面の毛羽のみを焼いて除去します。今日海外では見られなくなり、日本でもこれをやっているのは僅か2〜3社のみ。

2>糸をほぐしてリラックスさせます

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今日、紡績工場で大きな糸巻き(チーズ、ビーム等)に巻かれた糸は直接染色工場に運ばれますが、遠州では糸巻きからゆっくりほぐし、綛と呼ばれるテンションがかからない糸の束にしてから次の工程に進みます。綛揚げは民家が内職でやっていることが多く、まさに家内制手工業の典型!

3>糸をリラックスさせて染めます

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綛にしたいとは精錬して油分を落とし、さらし工程で黄ばみを取り除き、染色。それを洗って汚れを落とし、オイリング工程で油分を足し、乾燥させます。今日一般的なチーズ染めやビーム染めと比べ、綛染めは糸をリラックスさせた状態でムラなく染められます。

4>摩耗堅牢度を高める糊付けは民家の内職

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染められた経糸の摩耗堅牢度を高めるために何度か糊付けを繰り返すのが、綛糊付け。糸の太さ、気温や湿度によって、職人さんが糊の帳合を変えます。そして天日干し(雨の日は干せません)。この工程も民家にて。遠州のシャツ生地作りは、各工程を内職が支えているからこそ成立するのです。

5>なんと7000本以上の経糸を通します!

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糊を付けて乾燥させた経糸は整経屋に運ばれ、必要な本数の経糸を引き揃えてビームに巻きつける整経工程に入ります。糸巻きを柄の設計順に並べ、糸にテンションをかけないよう織機幅に合わせて1本ずつ並べていきます。112cm幅のシャツ地で約7000本!

6>旧式シャトル織機でゆっくり織ります

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旧式のシャトル織機でゆっくりと織り上げていきます。緯糸をエアジェットで飛ばす高速織機とは異なり、シャトルを飛ばして織っているので、緯糸が往復する際のテンションの緩みが生地に独特の膨らみをもたらします。ただ、効率がすこぶる悪いのは難点。

Posted by インコントロ STAFF at 09時42分 Permalink  コメント ( 0 )

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赤峰 幸生 (あかみね ゆきお)

● イタリア語で「出会い」の意のインコントロは、大手百貨店やセレクトショップ、海外テキスタイルメーカーなどの企業戦略やコンセプトワークのコンサルティングを行う。2007年秋冬からは『真のドレスを求めたい男たちへ』をテーマにした自作ブランド「Akamine Royal Line」の服作りを通じて質実のある真の男のダンディズムを追及。平行して、(財)ファッション人材育成機構設立メンバー、繊研新聞や朝日新聞などへの執筆活動も行う。国際的な感覚を持ちながら、日本のトラディショナルが分かるディレクター兼デザイナーとして世界を舞台に活躍。 Men’s Ex、OCEANSに連載。MONOCLE(www.monocle.com)、MONSIEUR(www.monsieur.fr)へも一部掲載中。

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2012 Fall & Winter Trunk Show

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OCEANS 9月号 連載#18

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OCEANS 5月号連載 AKAMINE STYLE 目覚めよ、日本の男たち!

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