2009年04月24日(金)
日・伊・英、スーツ3賢人が伝授する「スポシック」の極意! [OCEANS掲載記事]
キチンとしているのに、どこか夏らしい涼感が漂う装い。
それが「スポシック」の要諦だ。では、業界の賢人はどのような装いをするのか?
日本、イタリア、英国、各国を代表する三賢人の卓見を伺う。
日本代表スーツ賢人
赤峰幸生
「本質を失った“クールビズ”に惑わされるな」
赤峰氏が夏の装いに選んだのは、意外にもブラウン。「こうした淡い茶色を、大正から昭和初期の洒落者たちは、夏に好んで着たものだ」。一見、貫禄十分なダブルブレステッドだが、着てみると生地はリネンで涼しく、実に軽い。「見た目が涼しいだけでは、ビジネスに何の恩恵ももたらさない。アイリッシュリネンはふんわり軽く、肌触りも心地いい。それでいて適度なコシがあるから、汗をかいても型崩れしない。また、Vゾーンにはコットンピケのシャツを、足元にはウィングチップを選ぶことで、スポーティな要素が加わる」。視覚的な涼しさだけに捕らわれず、肌の感覚とエレガンスを重視する。こんな「スポシック」な装いが、氏の信じる“クールビズ”なのだ。
(→)淡いブラウンで統一したエレガントな涼感スタイル
スーツ生地は、老舗アイリッシュリネンメーカー、スペンス・ブライソン社のものを使用。ウエストを若干絞り、ほどよくモダンに仕上げた赤峰氏オリジナルスタイルだ。同系色のタイは1930年代の柄を復刻したもの。シャツは白のコットンピケ、足元はダブルソールのウィングチップを選び、スポーティな雰囲気を加えた。シャツ参考価格2万8875円、タイ参考価格1万3650円/アカミネロイヤルライン(インコントロ)、ほかすべて本人私物
Posted by インコントロ STAFF at 00時00分 コメント ( 0 )